誰が書いてるの?

著者紹介

小野寺写真

小野寺 優(おのでら ゆう)

7月12日生まれ。古事記への愛が重すぎる作家。(株)キキライフの代表取締役を務め、Webコンサルタント・プロデューサーとしても活躍中。

3人の子育てに奮闘しながら、古事記学会に所属。神々の「推し活」に励む日々を過ごす。普段は東京に住み、茶道部顧問としてお茶を点てたり、家族で旅に出たりしてエネルギーをチャージしている。

大好物はチョコ。ワサビは未だに食べられない。


代表作: 『ラノベ古事記シリーズ』 『いちばんわかりやすい日本神話』『ラノベ日本書紀』『マンガ古事記』 など

twitter: @Are_Hieda
Facebook: light.kojiki


サイトリニューアルによせて ――

ようこそ、新しくなった『古事記を現代語訳っていうかラノベ風にしてみた。-ラノベ古事記-』の世界へ!

著者の小野寺優です。

このサイトを立ち上げてから、早いもので10年以上の月日が流れました。その間に私は3人の子どもを出産し、皆さんの応援のおかげで『ラノベ古事記』の書籍化も叶いました。 その後も執筆の機会をいただき、『ラノベ古事記シリーズ』や『いちばんわかりやすい日本神話』など、私の著書はすべてが重版を重ねるヒット作となりました。

本当に多くの方に手にとっていただき、奇跡のような出来事の連続に、どれだけ感謝の言葉を重ねても足りません。

――しかしその一方で、深い暗闇の中を歩むような10年でもありました。

たくさんの人たちが私の作品で盛り上がってくださっているのに、当の本人は子どもの度重なる風邪や夜泣きに追われ、感謝の言葉すらろくに発信できない日々。次々と大きな執筆や講演のチャンスが舞い込んでも、目の前の小さな命を守るだけで精一杯で、手を伸ばすことすら許されないもどかしさに、何度も唇を噛みました。

SNSから流れてくる温かいお祝いの言葉をスマホで読みながら、もう片方の手で熱を出した子どもの看病をして、悔しさや不甲斐なさでポロポロと涙をこぼす……。頭の中に広がるファンタジーな世界と、目の前の過酷な現実がごちゃごちゃに入り混じった、本当にカオスのような毎日でした。

コロナ禍に入り、なんとかやりくりして書籍の執筆だけは進められたものの、物理的な時間が圧倒的に足りていませんでした。2巻、3巻の連続発売時には、待ちわびてくださっていたファンの方々からたくさんのお祝いイラストをプレゼントしていただいたのに、きちんとしたお礼もできず、古事記ファンが集えるブログを作るも管理に時間を割けず、他にも書ききれないほどたくさん。自分を支えてくれるファンや大好きな人たちと一緒に何かをしようとすればするほど、空回りして、迷惑をかけてしまって……それが本当に申し訳なくて、心苦しかったです。

そんな自分の思い描いていたような活動ができない状態の中で、追い討ちをかけるように、自分の生み出した大切なキャラクターや作品に関わることで、心が深くえぐられる出来事が重なりました。

気持ちや理想だけが先走り、焦りと疲労がピークに達している中で、どうしても納得のいかない理不尽な光景ばかりが視界にちらつき続ける。

なんとか活動を続けようと必死にもがきましたが、ついに精神的な限界を迎えてしまいました。そして、「執筆に専念します」という言葉を残し、私は皆さんの前から姿を消してしまったのです。

――もちろん、最後に残した言葉に、少しも嘘はありませんでした。「過去はもう変わらない。それならまたゼロから始めればいい」。そう強く決意してサイトのリニューアルのために、毎日机に向かって、自分ではちゃんと前に進んでいるつもりだったのです。

だから、1年が経過し、プロローグすら書けていなかった事実に気がついた時には、ゾッとしました。何かがおかしい。自分の異変を感じて行動を分析してみると、とりあえずは机には向かい、プロローグデータは開くものの、何を書いても全く自信がなく、全てが間違っている気がして……消したり、書いたり、消したり……行き詰まっては立ち上がってお茶を飲み、お菓子をつまみ、動画を見て一日が終わる。それが数日ではなく、1年以上。

私は、文字を書くことができなくなる「イップス」に陥っていたのです。本気で向かい合っているはずなのに、全く筆が進まない。気付けば自分でもどうすることもできないまま、先の見えない長期休止状態になっていました。

「ラノベ古事記が書けないなら、思い切って他のことを本気でやろう」 そう腹を括り、家族との月イチキャンプや旅行、毎日の子どもとの勉強、一人旅、茶道部の顧問、トランポリン、ピラティス、水泳、短時間バイト、ホームステイの受け入れ、古事記学会への参加など、とにかく外の世界に本気で触れ、生きるエネルギーを取り戻すことに専念しました。

そして、イラストレーターの駒碧先生にお願いして週に1回のミーティングを組ませていただき、「進捗を伝えるために、少しずつ書く」というリハビリのような日々が始まりました。あの時、産まれたての小鹿のような精神状態だった私に、毎週毎週付き合ってくださり、今も継続的にお時間を取ってくださっている駒碧先生には、感謝してもしきれません。

こうして、リニューアルを決めてからトラブルとイップスの期間を乗り越え、たった一つのプロローグを書きあげるのに3年以上……「あの短くライトな内容に、どれだけ時間をかけたの?」と笑われるかもしれません。それでも、そこからようやくイザナギとイザナミの物語へ進むことができ、書けたり書けなかったりを繰り返しながら、今、こうして皆さんに読んでいただけるものを公開できるまでに至りました。

また、この春には、一番下の子が小学1年生になり、嵐のようだった日々が少しずつ落ち着きを見せはじめています。長く暗いトンネルに感じていたものが、今では子どもたちや夫と過ごす時間が何より幸せで、ようやく希望の光が差し込み、少しずつですが「私自身」を取り戻せてきました。

決して「ライト」とは言えない、泥臭い状況から生み出された、重めの「ライトノベル」ですが、古事記に向けた私の愛だけは本物です。

最推しの天武天皇、大好きな稗田阿礼、太安万侶、元明天皇、あと古事記とは関係ないけど、藤原不比等に見られても恥ずかしくないように(実際に見られたら土下座しますが)、推したちが残してくれた古事記の原文は、現代語訳としてしっかりと物語の骨格に組み込んでいます。 その上で、大好きな神様や天皇たちが生き生きと現代の皆さんの隣に寄り添えるよう、私の「オタクの癖(へき)」も詰め込みました。

誰もが「推し神様」や「推し天皇」を見つけ、最終的には古事記の登場人(神)物みんなを愛する「箱推し」になっていただけるよう、持てるすべての愛を込めて執筆しています。

ライトノベルと呼ぶには、少し私の愛が重すぎるかもしれません。 それでも、これが私の全力の「推し活」であり、推しの布教活動なのです。

この『古事記を現代語訳っていうかラノベ風にしてみた。-ラノベ古事記-』をきっかけに、あなたが古事記を好きになってくれたなら。 そして、この日本という国を、今まで以上に愛おしく感じてくれたなら。 私にとって、これ以上の喜びはありません。

新しく生まれ変わった神々の物語を、どうか心ゆくまで楽しんでいってください。

2026年7月12日 小野寺優

さっそく、ラノベ古事記を読む!

上つ巻日本神話

意外と知らない「日本がどうやってできたの?」ってお話。ツッコミどころ満載のかわいらしい神々が沢山。

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中つ巻・下つ巻天皇記

『日本』っていう国がどうやって歴史を紡いできたのか。愛あり、冒険あり、愛あり、愛あり・・・っていうか、国づくりは?

天皇記を読む

原文で読む

ラノベ感万歳の古事記。の原文がどうなっているかを見ることが出来ます。原文と読み下し文を比べて読むことが出来ます。

原文を読む

ラノベ古事記

ラノベ感覚で自分だけの「推し神様」を見つけられる『ラノベ古事記』が書籍化しました!小難しい解説をすべて取っ払い、神々のドラマティックな冒険とエピソードだけをギュッと凝縮しました。読み終わる頃には、きっとあなたも日本の神様みんなを愛する「箱推し」になっているはず!!

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